About LARP

【ご注意とお願い】

こちらはLARPについて、CLOSSの認識している範囲を掲載しています。2019年10月時の我々の認識に過ぎませんので、観測・認識しきれていない事柄は掲載されていない可能性がございます。あくまで日本における見解のひとつとして、ご参考程度に留めて頂けますこと、よろしくお願いいたします。

また、この内容は、予告なく変更する場合がございます。

体験して、没入して、参加する

海外で40年以上も前から生まれ、コアなファンを獲得、流行し、未だポピュラーな体験型コンテンツとして認識され続けている、それがLARP(Live Action Role Playing)です。

LARPは簡単に説明すると、

  • 現代に近い世界観で、超能力などのサイキック能力を用いて、ヒーローのように立ち振る舞う。
  • 西洋中世ファンタジーの世界観で魔法を詠唱し、火の玉を作り出し魔物の群れを薙ぎ払う。
  • ホラー映画のような世界観で、怪奇現象に見舞われ、時に発狂するような目にあいながら命拾いをする。
  • ゾンビの大群に武器で立ち向かい、食料や安全領域の確保などを繰り返す中での生活を楽しむ。
  • ポスト・アポカリプス(終末世界)で、思う存分荒野の世界を駆け回りヒャッハーする。
  • 魔法の道具を売り買いする市場の中で、キャラクターを装い、売買する時間を楽しむ。
  • キャンプ用具などを用いて、その世界の住人のように生活し、料理を振る舞う。

このようなことを実際に行い、ゲームとして、または生涯学習性のある催しとして、またはロールプレイングワークショップとして、様々な目的を目指していく──日本でも少しずつ、広まりつつある取り組みです。ロールプレイ(キャラクターとして振る舞うこと)を体験の中心とします。

大勢で展開されることもあれば、少人数で展開することもできますし、究極、一人で行うことも可能です。

CLOSSでは、このようなLARPにおいて、日本で行う上で以下の3つをポイントとして活用しています。

1.体験して、知る

日常からちょっと離れた、またはもっと離れた非日常には、想像だけでは分かり得なかった新発見がたくさん潜んでいます。主催者から示された特殊な状況に自分の体を置いてみて、実際に動いてみることで、暗闇には何が見えるのか? 扉の先から聞こえる音は何だろう? 推測して、発想して、考える。体験から得られるものは、いつでも新鮮です。

2.没入して、わかる

その世界に潜るように没入する(装う)ことで、新たな世界で動くことの楽しさを得られるだけではなく、成功体験をそのまま持ち帰ることができます。そして、失敗した体験はそっと装っていたキャラクターが引き取ってくれる…それこそが、LARPの醍醐味です。

3.参加して、選択する

映画や漫画のような非日常的な物語世界に「そのまま入り込み、自分が物語に影響を与え、選択し続ける」──LARPはそれらを可能にします。決して物語の主人公になれるとは限りませんが、あなたの存在そのものが、すでに世界に影響を与え、物語の歯車を動かしていくのです。

CLOSSが提唱する4つの定義

あくまで我々CLOSSにおける定義ではありますが、以下の文章は参考の一つとなるでしょう。(なお、「参加者」と記載がありますが「主催者」も参加者の中に文意として含まれます)

※「この定義に該当しない事柄はLARPではない」と主張する意図は上記の記事には一切無く、あくまで「LARP安全憲章とそこに基づくLARPの定義」についてを定めたものです。

※LARP安全憲章にも表明している通り、「LARP」という言葉の使用はご自由にお使い下さい。こちらの定義はあくまでCLOSSが定義しているものに過ぎず、『こちらの定義に入らないなら「LARP」という言葉を使用できない』という意図では一切ございません。

CLOSSのLARP安全憲章の「LARP(Live Action Role Playing)」の定義は以下のものであると定めます。

3つの役割

CLOSSで行うLARPの多くは、GM(ゲーム・マスター)、PC(プレイヤー・キャラクター)、NPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)という三役を通して、展開されます。

※必ずしも三役とは限りません。また、ルールによって呼称や役割が異なる場合もあります。

◆GM(ゲームマスター)

ゲームの司会進行とキャラクターが行為したことへの判定などを担います。

  • シナリオの内容を把握している
  • PCやNPCに知覚されない

LARPの進行上、必要と判断された際に必要とされる存在です。

◆PC(プレイヤー・キャラクター)

物語を進行させる登場人物です。

  • シナリオの内容を把握していない
  • PCやNPCに知覚される

キャラクターを自分たちで作ってくるか、運営スタッフから提示されたキャラクターを装い、行動します。物語に大きく影響を与えることができ、最も自由な振る舞いができますが、行動の責任はキャラクターとして背負う必要があるでしょう。

◆NPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)

PCでは無い(Non)キャラクターのことです。

  • シナリオの内容を把握している
  • PCやNPCに知覚される

GMやシナリオからある程度の行動方針が与えられているので、比較的ロールプレイしやすいでしょう。

様々なLARP

2019年10月時点で、様々なLARPが日本で誕生しています。

ゲームであるもの

シナリオがあり、用意された大まかな筋書きの中で繰り広げられる物語を紡ぎ、体感するゲームです。

ストーリーやシナリオは特にない場合が多く、戦う場面や様子を演じることに重点を置いたゲームです。

特定のシチュエーションの部屋として1つまたは複数の部屋を用意し、その中で完結することができるものです。ストーリーやシナリオがそこまで多くは作られず、PCたちの持つ背景に基づいた自由な行動を積み重ね、物語が紡がれます。

ゲームではないもの

酒場LARP

撮影 : ほしくず堂@raywell

実際の酒場や、見立てた会場を使い、本当に酒や飲み物、食べ物を飲み食いしながらロールプレイだけで楽しんでいきます。

生涯学習系

特定のシチュエーションと、様々な役割のキャラクターになり、実際にキャラクターの立場を体験するLARPです。フィードバックをする時間には、自らが発見や体験したことを語り合うといった、学習やワークショップに比重を置いたものです。避難訓練系もこちらに含まれるでしょう。

物理的判定の戦闘ルール

安全なLARP武器で身体に接触させ、攻撃の当たり判定を決定します。安全に戦うための武器、防具や戦い方に関するルールが存在し、参加者はそれらを守りながら楽しみます。

論理的判定の戦闘ルール

武器などの接触を行わず、カードやトランプ、じゃんけん、サイコロなどで攻撃の成否を決定します。武器は接触させないようにすることが比較的多く、接触させたとしても安全を強く心がけるルールが多いでしょう。

これからも広がる、LARP

2019年10月段階ではこれくらいの多様性が日本で生まれています。が、未来はさらに、たくさんの遊び方や楽しみ方が生まれることでしょう!楽しみですね。

文 : 雛咲望月

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