LARP の定義に纏わるCLOSSの願いと想い

LARP の定義に至る想いと願い

LARP は、それを定義づける事がまず難しい概念です。未だに、海外では「論争」が起こる程度に「これはLARPか?」「こんなのLARPじゃない!」があり得る概念なのです。なので、そうした論を取り交わす際の指針としてCLOSSは「これを含めばLARPだよ」と『CLOSSにおけるLARPの定義』を定めました。
LARPの定義を定めた大きな目的の一つは「LARPをやりたい! でも、これってLARPなのかな?」という逡巡を取り除きたいという思いを果たすためといえます。
また、新しくLARPをしたいと考えている方がいたとして、そのLARPに対し「ソノLARPはコノLARPとは全く違う!コノLARP以外を俺はLARPとは認めん!」という他者の主張に対し「でもソノLARPはCLOSSのLARP定義に当てはまると思います」と主張する材料にして頂いて構わないと考えております。

LARPは、そもそも「遊び方」「楽しみ方」「手法や技法」「目的」などなど、多くの内容に対して寛容な概念です。ユーザー同士が寛容に「各々のLARPとの付き合い方」を認め合う将来像をCLOSSは願っております。(※2017年3月28日現在、当記事に関連するようなユーザー間の争いは一切起こっていません)

「これがLARP」の、その先へ

現在は、何をLARPとしてfirst impressionするのかによって、その人の「これがLARP」に繋がっている状況があります。

「なんか安全な模造武器でチャンバラするらしい」

「衣装を着て冒険するらしい」

「なんかリアルなホラー体験ができるらしい」

であればこそ「今回はこう言うLARPをやるよ」とLARPイベントの主催者が、参加を希望する人々に先んじて伝えることは、トラブルを防止できる要素かもしれません。その上で「実はこう言うLARPもあるし、こういうLARPもあるんだよ」と、紹介していくことも、必要なのかなと感じています。

「LARPはこういうものだ!」ではなく「LARPって、いろんな楽しみ方があるらしいよ!」という事が広まる中で、それぞれのイベント主催が用意したLARPに対し、参加者が楽しんでいける未来が構築できればとても素敵な事です。

LARPを通じ、他者や自身に対する『寛容』と『包摂』を大切にしながら、人の輪が形成されていくこと。これもまた、CLOSSが普及するLARPの目指す理念の一つで有りたいと願います。

体験型LARP普及団体 CLOSS
代表 諸石敏寛

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