CLOSS主催のLARPイベントで『演技戦闘』を志すあなたに贈る。
オススメのLARP武器とは?
忙しい人のために、3行でまとめよう!
- 初心者は、「軽くて」「柔らかくて」「片腕の長さぐらいの片手剣」がオススメ
- 手作り勢は、槍(@fiftyfunfzig )さんが書いた『LARP武器製作ガイド』がオススメ
- 課金勢は、とりあえずコレ→(Ready For Battle Sword 75cm/下記写真参照)を触って審美眼を養ってね
(写真提供 : LARP GEAR様)
ちなみに、基本的に自分のロマンを優先するのは『当たり前』なので、今回ご紹介する武器などはあくまでもオススメです。
また、CLOSSでは自分のロマン武器を適切に振り回したい人向けに、『LARP演武訓練所』というプログラムも始めましたので、ぜひご贔屓にしていただければ嬉しいです!(宣伝だよ!)
ここからは詳しく行きます。お時間のある人は読んでもらえれば嬉しいです。
そもそも、初心者って?
LARPに興味を持って「面白そうだな〜」と感じていて、
「武器や防具とかもキュンキュン来ちゃった。作ってみたり買ったりしたい」
「でも、どんな武器がいいんだろう? ああ、でもこの形状ロマンあるわー。欲しい!」
って感じになっている“あなた”の事です。
演技戦闘って?
CLOSS発刊のエピック・オブ・プレアデス(略称:EoP)のルールにある『接触型演技戦闘判定システム』(長い)の略称であり俗称。
雑に説明をすると「痛みを与えない範囲内で柔らかいLARP用の武器を使って安全に殴り合う」ためのルールであり、それをする事です。
ちなみに、EoPはここで買えるよ!(宣伝だよ!)
※類似のルールで戦闘処理を行うLARPイベントも存在しています。詳しくは主催者に確認しよう!
LARP武器ってどうやって手に入れるの?
大別すると、手作りするか、購入するか、という2択になります。
手作りする場合
槍(@fiftyfunfzig )さんが書いた『LARP武器製作ガイド』を読めばだいたいわかるので手に入れることをオススメします。(応援だよ!)
買う場合
さらに2つの方法に分かれます。
- 国内の通販ショップを利用して購入する
※2018年12月25日現在、写真などで紹介しているEpic Armoury社の製品以外にも購入できる製品が増えてきていますが、使用が可能かどうかは各LARPイベントの主催が判断する状況があります。確実に使えるという保証は誰もできないので、一番頻繁に行くLARP主催者のレギュレーションに合わせるのが無難でしょう - 国外の通販ショップなどを利用して、個人輸入する(ハードルが今の所高い。送料その他も高い)
※現状、個人レベルで安価で手にいれる現実的な手段は、国内の通販ショップを活用した方が楽なのでオススメ。
国内の通販ショップを知りたい!
LARP武器を購入できる、国内の通販ショップをご紹介しておきます。
- LARPGEAR https://larp.co.jp/
※主にEpic Armoury社の製品を取り扱っている。 - LarpShopJapan https://larpshop.jp/
※主にEpic Armoury社の製品を取り扱っている。
なぜ、日本ではEpic Armoury社の物が主流なの?
相当に雑に説明すると、LARP武器は外国で作っているので、一度に大量に国内に入れる事でトータルコストが下がるし、安く皆さんのお手元に届けられます。そういった契約を上記にご紹介した代理店の人と交わしてくれた最初の会社がEpic Armoury社だったわけだね。
あと、Epic Armouryの製品は、比較的柔らかくて安全に対してだいぶ気を使ってくれているので、CLOSSとしては比較的安心しているよ。
国内の代理店の人たちもそういった所を信頼して契約している部分もあるのかもしれないね! 勿論、他のブランドの製品も素敵な物は沢山あるよ!
そもそも『安全』って? 何を基準にしてるの?
LARPを遊ぶ中で、相手にも自分にも怪我をしないしさせない、というルールの範囲で『不意の事故』があった場合でも大きな被害にならない。といった、大雑把なくくりで『安全』を書いています。
目安として、つい力加減を誤って思いっきり力が入って相手をLARP武器で殴ってしまった! という事があったとしても、激痛を相手に与えることが起こらない。という個人的経験が基になっています。あくまでも個人基準なので、数値的な裏付けをもって語ることもしませんし、読者の皆さんがオススメの物品を個人の判断でどのように見るのかは、読者の皆様にお任せします。
では、本題!
LARP武器の選び方
安全なLARP武器のポイントは簡単に言えば3つになります。
- 衝撃吸収力
- 重量
- 長さ
※本音を言うと『重心バランス』もなんだけど、複雑になるので割愛
LARP武器の衝撃吸収力
パディングになっているウレタンなどが柔らかければ柔らかいほど。厚みが厚いほど向上します。衝撃吸収力が高い武器ほど、安全性が高くなります。
LARP武器の重量
軽いほど衝撃力が弱くなります。また、扱いやすくなるため、安全性が高くなります。
LARP武器の長さ
ヒットレンジが体に近い(短い)ほど、ヒット時の衝撃が小さくなりますが、短いほど接近しなければならないために、身体同士の接触リスクが高くなります。自身の間合いと戦うスタイルに合わせた最適の長さを選ぶのがオススメ!
なお、初心者の方に扱っていただく上で「安全のために」オススメなのは「柔らかくて軽くて(max250g程度)、長さが程よい(70〜80cmの)剣」がオススメ!
上記を踏まえると、まず「手作り武器」については、槍(@fiftyfunfzig )さんが書いた『LARP武器製作ガイド』を読めばだいたいわかるので手に入れることをオススメしますし、そちらに譲ります。(再度の応援だよ!)
そして、国内で手に入れやすい既製品のLARP武器の多くはEpic Armoury社の製品なので、既製品の説明は“とりあえず”Epic Armoury社の製品を中心にご紹介していきます。
Epic Armoury社製のLARP武器
初心者の方に使用いただきやすい Epic Armoury社製のLARP武器は、Ready For Battle(通称RFB)と称されたシリーズですが、それでもCLOSSのイベントでは「ギリギリ許可できるレベル」である場合が多いのです。(すっごいギリギリなものや、「まあ、大丈夫」なものもある)その中でも、「まあ、大丈夫」なものの一つが『Ready For Battle Sword 75cm』
(写真提供 : LARP GEAR様)
特筆すべきなのは、パディングしているウレタンの柔らかさと厚みのバランスが良いため、痛みをあまり発生させない安全な構造をしていることです。重量は250g程度で女性も軽々扱える他、長さも75cmとほどほどなので、総合的な扱いやすさがさらなる安全性を確保します。
シンプルなデザインですが、その分、余分な凹凸が少なくて持ち運びも苦労しません。まっすぐな刀身なので剣帯への抜き差しもスムーズに行える上、鐔も程よくあるので大概の剣帯でしっかりとホールドできます。二刀流で使用してもよし、剣盾スタイルで構えてもよし。といったオールラウンダーなポジションです。メインにお気に入りの武器がやって来たとしても、サブウェポンとして常に傍に控える相棒になり得る一振りです。
他のシリーズは、初心者段階にあるプレイヤーが扱うには「衝撃吸収力」が不十分な場合が多い。
この「多い」と言うのが問題で、他のシリーズも「大丈夫」なものと「大丈夫とは言えないもの」が存在しているため「一概に言えない」のです。
武器の形状のオススメは?(既製品の場合)
「ソード」は、衝撃力を1つの線で伝えるために安全性は「低い」方になります。しかしながら、均一な重心を実現するそのフォルムは使用する上での難易度を下げて、結果的に安全性は高い方になります。オススメ度は「上」
「メイス」は最も衝撃吸収力が高いために安全性が「高い」。理由は複数の線で衝撃を吸収することができるためです。ただし、先端部に重心があるために扱う上での困難さが発生するので、オススメ度は「中」
「斧」は、パディング厚が十分にあることで衝撃吸収性は高いために、安全性も「高い」です。ただし、重心は先端によっており、刃と柄の間に相手の剣を挟み込んでしまう場面も増えることから使用難度は高いと言えます。オススメ度は「中」
「棍」は、太い線で衝撃力を伝えるため、強い衝撃を与えやすい性質があります。その分衝撃吸収力を高く設計されている場合があるものの、設計思想が安定しない印象。扱う上での「扱い方」がやや特殊なため、使用の難しさがあるのは否めないところ。オススメ度は「下」
「ハンマー」は、衝撃力が面で伝わってくるために安全性という観点では「低い」ものとなります。なぜなら、現行ラインナップにおけるハンマーは「面」とはいえ他カテゴリーの武器と比較して「点」に近い形で衝撃を与えてしまう為です。形状も重心が先端部にある場合が多いため、使用の困難さがあります。オススメ度は「下」
基本的に衝撃力は、インパクト時の面積が小さければ小さいほど集中しやすく「痛み」を相手に与えやすいのです。それが如何に分散されているかは、武器の安全性を形状で考える上での重要なポイントであると言えます。
片手持ち・両手持ちはどっちを選ぶ?
「演技戦闘」の動きを身につける上では、まず「片手持ち」をオススメします!
「両手持ち」での戦闘は、力が武器に乗りやすいため、オススメし難いのです。
結論としては、Epic Armoury社の製品を購入する際は、RFBシリーズの“hybridではない方の”70cm〜80cmサイズの片手剣を最初に手に取ってもらえれば、間違いは少ないはずです。個人的には「シンプルな形状の物」の方が良い印象があります。
手作りする場合も、紹介した書籍を参考にして、自作してもらうのがよいでしょう。
終わりに、大切な事を。
武器をいかに安全なものにしても、思いっきり力を込めて人に殴りつければ痛みを与えてしまいます。「武器の安全性」と対になって大切なのは「人に痛みを与えない振り方」です。
CLOSSでは「人に痛みを与えない振り方」をお伝えするために『LARP演武訓練所』というプログラムを提供させていただいております。(再度の宣伝だよ!)
ここまでオススメしてきた武器は、あくまでも「初心者の人にオススメ」のレベルであり「安全な振り方」に熟達したプレイヤーは初心者には難しいとされる武器でも「痛みを与えないように振れるし扱える」ように(限界はありますが)なれます。
だからこそ、最終的には「好きな武器、ロマン武器を身につけて好きなように装って仕舞えばいいじゃない!」と考えていますし、やっていただきたい!
でも、その一方で「参加者全員が安心してプレイできる環境の整備」がLARPの主催者には求められますので、「扱う人の技量がわからない」状態ではイベント主催の「安全の基準」は「取り扱う武器」を基準にせざるを得ない実情があります。
そして、見た目は似ていてもLARP武器の柔らかさはまちまちですし、長さによって伝わってくる衝撃が変わります。そういった「変動値」が大きいものの「安全性」を確保するためにイベント主催者は様々に頭を悩ませているのです。
なので、CLOSS以外にもLARPのイベントを行なっている団体がありますが、読者の皆様にはそういった事情も含めてご協力いただけたなら幸いです。
(2020.06.03更新)
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